[文献」「ビジュアル図解『食品工場のしくみ』と出会う
05年11月30日河岸宏和著「ビジュアル図解『食品工場のしくみ』が同文館出版株式会社から出版された。
昨日、アマゾンの宅急便で現物が届いた、ビジュアル図解というだけあって、227頁見開きの奇数頁は全てイラスト図で分かり易い、食品工場を実際に見学か点検しているような気持にさせてくれる。
著者略歴著者の「かわぎしひろかず」氏は1958年生まれだから48歳、帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を今も仕事としている。
養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け惣菜工場、玉子加工品製造工場、配送流通センター、現在はスーパーマーケット勤務、と豊富な実務経験を持っている。
ホームページ「食品工場長の仕事とは」を主催し、メールマガジン「食品工場の工場長の仕事」を発行している。
著者の思い
著者が本に託した思いが、「はじめに」書かれている。
「本書では、私が初めて就職してから、さまざまな食品工場で働いた経験から得た知識をお話したいと思います。なるべくやさしい言葉で、わかりやすく具体的にお話していきます。
現在、食品工場で働いている方にとっては、少し物足りないかもしれません。しかし、工場全体がどのように動いているか、よくわかるようにお話していきたいと思います。工場で働いている方でも、工場全体を見ながら働いている方は、以外に少ないものです。安全、安心な食品を製造するためには、工場全体の管理がしっかりしている必要があります。ぜひ、工場全体を理解していただきたいと思います。」
「工場全体がどのように動いているか、よくわかるように」という著者の思いは、本文や、イラスト図の中でよく表現されており、「著者は、人を思いやる心優しい人なのであろう」と思った。
本文の構成
第1章食品工場はこんな働きをしている
第2章食品工場を見学してみよう
食品工場見学の楽しみ方に続いて、ハムソーセージ、玉子焼き、コンビにの弁当工場、コンビにの総菜工場、餃子、納豆各工場のイラストと解説が付いている。
第3章食品工場はこんな部門に分かれていrづ
第4章安全な食品をつくるためのポイント
安全な食品をつくるために、異物混入防止、化学薬品混入防止、食中毒防止、ペストコントロール、食品表示、コンプライアンスの各分野を50項目に分けて記述している。
食中毒防止など各防止策を、「原料から考える」「機械から考える」「働く人から考える」「作業方法から考える」「測定方法から考える」と、現場で視点を変えながら点検している臨場感を感じさせる。
第5章働く人の安全を考える
「包丁を使うときは包丁の刺さらないハラマキをする」とある、ここまで、心配りした記述を読むのは、恥ずかしいことに初めてである。
第6章食品工場の商品開発のポイント
第7章生産管理はこうして行なう
第8章流通センターの役割を考える
第9章クレームはお客様からのプレゼント
第10章工場を管理するために知っておきたいこと
本をクリックすると詳細が見られます。
感想
- 作者: 河岸宏和
- 出版社/メーカー: 同文舘出版
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
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